ネイル通販 The boy meets the boy

感謝の庭荘

The boy meets the boy

 

1話)

シーツを握り締め、後からの突き上げに耐える。深く、抉る様に何

度も何度も出し入れされ、苦痛と快楽の波間を漂う。

「あ・・・ああ・・・う・・・・」

突き上げのスピードはさらに増し、肉を打つ音が部屋に響く。その

銀の髪を寝乱れさせ、頬を枕に擦り付けて腰だけを高く突き出したカ

カシは、打たれる杭と、手で梳かれる前への刺激に耐えられず、やが

て精を放出する。

時間差はほとんどなく、カカシを突き上げていた長髪の男も、カカ

シの中に己の精を解き放った。

 

「はあ・・・はあ・・・・ふう・・・」

二人の荒い息がしばらく続く。やがてその男、不知火ゲンマはカカ

シから自身を抜き出し、カカシの横に倒れこむ。カカシも高く抱えら

れていた腰を下ろし、うつ伏せの状態のまましばらくは動けない。

 

「シャワー行けるか?」

息を整えたゲンマが、カカシに聞く。

「ん・・・」

目を閉じたまま、カカシは軽く頷いた。

 

「よっと」

掛け声をかけてゲンマはカカシを抱き起こす。当然と言うようにカ

カシはゲンマに全体重を預け、浴室へと運ばれる。

 

「ほら」

短い言葉で、カカシに浴室の壁に手をつくように促し、ゲンマは自

が放ったカカシの中のものをかき出す。シャワーは先に浴びていたの、

二人簡単に汗だけを流した。

 

カカシがゆっくり髪をバスタオルで拭いている間にゲンマは手際

精にまみれたシーツを引き剥がし新しい物に交換する。

いつもながらの手際の良さを見ながら、カカシはこの空間にいる心

ちよさを感じる。

 

ゲンマと関係を持ったのはいつだったか。カカシが暗部に入る前の

正規部隊時代に、お互い顔は知っていた。

その後カカシは暗部へ、ゲンマは正規部隊に所属したままで年齢も

違う二人の接点はあまり多くはなかったが、いつかの合同任務の時だ

ったと思う。

任務は犠牲者も出た大掛かりなもので、チャクラ切れを起こしたカ

カシをゲンマが介抱し、救援が来るまでの間しばらく野営をする中で

自然と唇を合わせた。

 

戦場でのひと時だけの欲情かと思ったが、ゲンマは帰還後もカカシ

に誠実に接した。

自分とゲンマは感情の表出が似ているとカカシは思う。声を荒げた

りするのを見たことはない。かといって決して冷淡な人間ではないの

だ。その内に秘めた情の深さと言うものをカカシは感じ取る。仲間な

らこれほど頼もしいものはいないが敵に回すとさぞかし恐ろしいと

思う。

 

「明日は?」

「特に予定ない・・・」

「そうか、ならゆっくり寝られるな」

「うん・・・」

髪を拭き終えたカカシを、シーツを取り替えたばかりのベッドへ誘

う。ゲンマは横になったカカシに掛布を掛け、自分はタバコを吸いに

ベランダへ出た。

3歳年上のゲンマはカカシに優しい。暗部という過酷任務の中で、

写輪眼のカカシ、木の葉の天才忍者とうたわれる上忍の自分を、ただ

の年下の恋人として扱ってくれる。それがかえって心地よい。カカシ

はやがて深い眠りに落ちる。

 

 

 

風になびく銀の髪を思い浮かべる。敵を謀る紅い瞳。青白い炎を纏

い、目に留まらぬ早業で胸を一突きにする、まるで芸術画のような光

景。

ふとした瞬間の、遠くを見る瞳がどこか儚げで、あれほどの強さと

の、そのギャップが心を捉える。

 

テンゾウは、カカシを思い浮かべながら、自身のものに手を伸ばす。

あの白い肌に触れてみたい。

いつもは口布で隠れている唇は、時折垣間見るとまるで紅を引いた

ように紅い。あの唇に触れてみたい。

貪るように口付けを交わし、その柔肌に手を這わし自分の痕を刻み

込んでいく。

想像の中のカカシが切なげな声を出す。足を開かせ、強く深く自分

のものを突き入れる。仰け反るカカシを考えながら、テンゾウは自分

の手に熱いものを放出する。

 

「ふう・・・」

彼を思い浮かべながらの自分での行為後は、猛烈な焦燥感に襲われ

る。

何故彼なのか、明確な答えは判らない。叶うはずのない、ただ苦し

みと、悲しみだけがおおう恋だというのに日毎夜毎、彼への想いは募

る。

 

自分を好きだと言ってくれた可愛い女の子もいたというのに、どう

して彼なのか、彼でなければならないのか、テンゾウはやるせない想

いに今夜も身を焦がす。

 

                            続く