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9ページめ

 

「うっ・・・・・。」

またカカシさんの苦痛の声が聞こえる。

「そら、二本めだ。そろそろ慣れてきたか?」

奴ら3人はカカシさんを仰向けにし、取り囲んでいる。大男の一

人はカカシさんの頭元で、彼の両腕を押さえている。もう一人は、

彼の左足を抱えるように押さえている。そして一番年長の奴が、彼

の右足を広げつつ、彼の秘部に手を伸ばしている。

 

僕の位置から、カカシさんの表情が見れる。苦痛と、屈辱とその

両方に苛まれて、カカシさんの堅く閉じた瞼から、涙が頬を伝って

いる。

その涙は、僕の胸をナイフのように突き刺す。でも本当に苦しい

のは、僕じゃない。カカシさんなのだ。

 

「ああっ・・・・・。」

それまで唇を噛み、必死で叫びを堪えていたカカシさんが、耐え

切れずに声をあげた。

「ヘヘへ・・・三本はさすがに苦しいか。しかし、こいつらは指三

本なんかじゃ追いつかないぜ。まあ、俺が先に広げといてやるけどな。」

「ナシさん。そろそろ・・・。俺らも限界ですよ。」

「そうだな。俺も我慢できなくなってきた。そそるよなこいつ。」

 

 

忍犬が来るはずなのに、遅い・・・。僕は、ここにくる前に別れ

た忍犬の事を考えた。カカシさんが信頼をおいて契約している忍犬

が、裏切るはずはない。何かしら、不測の事態が起こっているのか

もしれない。

 

カカシさんは今から奴らに、先ほどの鞭打ちと同じように代わる

代わる欲望のはけ口にされる。

忍犬は、カカシさんに今から起こる事態の回避に、間に合いそう

にない。そして今の僕は、そのいつ来るとも知れぬ援軍を待つしか

ない。

 

こんなことは二度と嫌だ。今、僕とカカシさんは一緒にいるけれ

ど、これから先、例えば任務で離れ離れになる事もあるだろう。そ

んな時、僕は僕自身の力で、彼を見つけ出したい。忍犬任せではな

く、誰よりも早く彼の元に駆けつけたい。

僕の忍術において、そういう事が可能かどうか僕は研究をしよう

と思いたった。

 

「おい、もう押さえなくてもいい。俺から先にやらせてもらうぜ。」

大男達に押さえられていた手や足を開放され、カカシさんは反射的

に身体を縮めたようだった。

「ちっ、自分でちゃんと足広げとけよ。」

ナシと呼ばれてる男の苛立った声と同時にバシンバシンとカカシ

さんの頬を打つ音がまた聞こえた。とことん、残虐な事が好きな奴

なのだ。

 

僕の真横で、何より辛い目にあっているカカシさん。半身がもが

れる様に辛いけれど、今の僕にこの事態は抜け出せない。だからと

いってただ嘆いているばかりでは、あまりにも情けなさ すぎる。

僕は、僕のチャクラで反応する感知器のようなものを作れないか、

考え始めた。この失敗から、何も学べなければ、僕は本当にただの

バカになってしまうから。

張り裂けそうな胸の痛みと戦いながら、僕は考えた。

 

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