テンゾウはカカシの髪を触りながら、何度も何度も舌を絡める。
髪から頬、そして耳朶へと手で愛撫を重ねながら、角度を変え唇を奪う。
柔らかく、肌の白さからなおいっそう引き立つ紅色の唇。
カカシは人より体温が低い。それなのに、唇の中は熱かった。
中々解放してもらえない口付けを、カカシは素直に受け入れていた。
テンゾウの手に愛撫される髪が、頬が、耳が心地よく
張り詰めていた緊張をほぐしていく。
カーテンを閉めても薄明るく、窓を閉めていても
遠くの方で時折町の喧騒が聞こえる時間という事も
もう、この行為を止める理由にはならない。
テンゾウは、カカシの耳へと唇を移動させる。
軽く耳朶を甘噛みすると、カカシの身体がピクリと反応する。
続けて舌で愛撫しながら、手をシャツの下から入れ、
カカシの胸の突起を摘まんだ。
「あ・・・。」
思わず漏れたカカシの声がテンゾウをいっそう煽る。
再びカカシに口付けしてからそっと抱き起こし、シャツを脱がした。
テンゾウの目に白い肌が飛び込んでくる。
美しい彫刻のように整った体のライン。細身でありながら、発達した筋肉。
テンゾウはカカシの身体を支え、再びベッドに横たえた。
そうして、下着ごとズボンも脱がせる。
美しい全身が露わになる。
テンゾウは午後の時間で良かったと思う。この身体を暗闇に隠すなんて、
あまりにももったいない。この人の全てを、見つめたい。
テンゾウ自身もズボンを脱いだ。
カカシに口付けている時から、すでに窮屈さを感じている。
テンゾウが脱いでいる一瞬の時間にも
カカシは恥かしさのあまり、横を向いてしまう。
テンゾウは思わず笑顔になる。そんな仕草は、さらに煽るだけだというのに。
身体を正面に向かせ、首筋に口付けしてその身体に痕を残す。
肩にも、上腕にも、カカシの肌に自分が愛した痕跡を残した。
そして胸にも口付けしていく。柔らかな突起を
さっきより強い力でつまみあげ、そして指や手のひらで優しく撫でる。
反対の突起は口に含む。噛み舌で転がし、再び噛む。
両方の胸への甘美な痛みと愛撫の繰り返しに、カカシは身体を捩る。
テンゾウが顔を上げると、カカシは右手でシーツをギュッと握り締め、
左の手の甲を自分の口に押し当て、必死に声を抑えていた。
テンゾウは、カカシの左手を掴んだ。
「声出して・・・。」
「で、でも・・・・・。」
こうして、声を耐えて意識を保たなければ
テンゾウの唇に、手に、愛撫されて
自分がどうなってしまうかわからない。
胸を触られた時に思わず出てしまった声だけでも
たまらなく恥かしかったというのに、押さえる事をしなければ
我を忘れてしまいそうで、どうしようもなく怖い・・・。
カカシの心を感じ取っているかのように
テンゾウはもう一度優しく髪を撫でながら、口付けした。
唇を離し、カカシの顔を見つめながら、諭すように言う。
「我慢なんかしないでください・・・。」
言うと同時に、唇でカカシの胸に愛撫を再開しながら
カカシの茂みの中へ手を入れた。すでに反応を始めているものを撫で上げる。
「あ・・・、や・・・。」
思わず声が出てしまい、カカシは再び左手の甲を口に押し当てる。
テンゾウは素早く、カカシの腕を掴んだ。
「我慢は駄目です。」
今度はきっぱりと命令する。
テンゾウの勢いに、カカシはつい頷く。
テンゾウは満足げに微笑んで、そしてカカシの足を両手で開いた。
そして、もう一度茂みの中のものを手で撫で上げ、硬さを増していくように仕向ける。
「あ・・・、ん・・・。」
我慢を禁じられたカカシは、それでも両手でシーツを握り締め、耐えていた。
そんなカカシの反応を見ながら、テンゾウは硬度を増したものを口に含む。
「テ、テンゾウ・・・そんな事・・・あ、やだ・・・。」
唇で舌で何度も舐め、吸い上げ、
ふいに口を離し手で撫で上げ、また口に含む。
「ああ・・・・・、テンゾウ・・・あん、あ、ああ・・・。」
自分がどんな淫らな声をあげているのか、カカシには考える余裕もくなっていた。
口を激しく動かしている間にも、手でカカシの大腿を撫でたり、
時に手を伸ばし乳首を抓ったり、撫でたり
テンゾウの容赦のない愛撫に、どんどんどんどん昇りつまされていく。
「ああ、テンゾウ、もう、もう・・・はあ、はあ・・・。」
カカシが限界を伝えると、テンゾウは動きをさらに激しくした。
「もうだめ・・・テンゾウ!・・・。」
やっとの事で、テンゾウが口を離し、手の動きに変えた時、
カカシはたかまりを開放した。テンゾウの手に
カカシから出されたものが白く光る。
「はあ・・はあ・・・」
ぐったりとしているカカシの秘部に、
テンゾウはカカシから出されたものをあてがう。
「ああ・・・、テンゾウ・・・はあ、はあ・・・。」
まだ息も整わぬうちのテンゾウの行動に、カカシは喘ぎを止められない。
「すいません・・・。でも僕ももう限界なので・・・。」
想い続けたカカシが、自分の下に組み敷かれる事をよしとし
自分の愛撫で乱れていく。その姿を見ているだけで
テンゾウの余裕は一切なくなっていた。