テンゾウの指が自分の後腔へ進入してきて、カカシは無意識に身体を捩った。
「待って、テンゾウ・・・。」
「辛いですか?」
「ううん・・・。」
カカシは首を振った。今はまだ辛くはない。けれど・・・やはり緊張する。
判ってはいたのだけれど・・・。テンゾウに抱きたいと言われた時から
テンゾウを受け入れるこの時が訪れる事を。
「緊張しないで・・・。力抜いてて下さい。」
「うん・・・。」
カカシは頷いた。可愛い人。戸惑いを隠せないながらも素直に頷くカカシは
テンゾウの昂ぶりを煽るばかりだ。話す間にもテンゾウは指で秘部を溶かしていく。
内壁を探り、撫で、出し入れを繰り返す。
正直、カカシを前にして硬度も限界だったが、
傷つける訳にはいかない。カカシの表情が落ちついてきたのを見計らい、
テンゾウは指を二本に増やした。
「あっ・・・。」
カカシが首を仰け反らせる。しかし、苦痛の表情ではなかった。
テンゾウは先ほどと同じように内壁を探っていく。
「あ、ん・・・。」
ある場所で、カカシは再び身を捩り、首をの仰け反らせた。
「いいですか?ここ・・・。」
問いかけながら、テンゾウはそこをへの刺激を繰り返す。
「あん、う・・・や・・・。」
初めて味わうあられもない場所からの刺激に
カカシは再び昇りつめていく。
テンゾウが二本の指を押し広げるようにし始めても
カカシの表情から苦痛は感じられない。
テンゾウはカカシの大腿のしたから両腕を入れ
カカシの半身を持ち上げるようにした。
そうして、自身の限界に硬くなったもをカカシの秘部にあてがう。
「力、抜いてて下さいね。」
テンゾウはゆっくりと進入を試みる。
「あ・・・、」
カカシの両腕は、身体の横に投げ出しシーツを掴んでいる。
テンゾウはさらに推し進む。
「あ、あ・・・。」
カカシはシーツを強く握り締め、押し広げられる痛みに耐える。
テンゾウは途中で進入を中断した。
「深呼吸して力、抜いて下さい。」
そう言いながら、カカシの足から右手を抜き、
痛みを逃すようカカシの前を梳き始めた。今のままでは、とても先に進めない。
テンゾウは胸の突起にも手を伸ばした。
テンゾウに前と乳首を刺激され、カカシも身体の力を抜いていく。
「もう・・・大丈夫だから・・・。」
カカシはテンゾウに伝えた。
カカシの言葉を聞いて、テンゾウは再び進入を始めた。
「辛かったら、言ってくださいね。」
指と違って、テンゾウを受け入れるのは、辛かった。
けれど、自分の辛さよりテンゾウを想う気持ちの方が強い。
「大丈夫ですか・・・?」
奥まで入ったテンゾウはカカシに聞いた。
「はあ、はあ・・・。」
カカシは言葉では答える事が出来ず、ただ頷いた。
カカシの目からは涙がこぼれている。
テンゾウは、大腿の後に回していた手を出し、カカシの身体の横に手をついた。
そうして、シーツを握り締めているカカシの手を取り
自分の背中に回すよう誘導した。
「動きますね・・・。」
もう限界すら超えている程、テンゾウは昂ぶっていた。
けれどカカシを傷つけまいとする心が、かろうじて理性を保つ。
カカシの涙を舌で掬い、ゆっくり動きを加える。
「ああん・・、ああ・・・。」
途端にカカシが小さく悲鳴にも似た声をあげる。
「力、抜いて下さい・・・。」
何度も繰り返した言葉をまた伝える。
カカシはテンゾウの背中に必死にしがみ付き、初めての痛みに耐えた。
痛くない、辛くないといったら嘘になる。けれど、
テンゾウが前を梳いてくれて、痛みを逃してくれて、耐えられない辛さではなかった。
何よりテンゾウに愛されている事を感じ取れて、
カカシは
悲鳴のような声を上げながらも、涙を流しながらでも、幸せだった。
カカシを貫きながら、テンゾウは考える。
人間の体積はいくらぐらいなんだろう。
自分は身体も大きいし、かなりの容量だろう。
けれどカカシへの気持ちは大きすぎて、自分の身体から溢れ零れ落ちてしまう。
愛しくて、愛しくて、この想いは永遠に枯れぬ湧き水のように
次々に自分の身体を心を満たして、そして零れていく。
「先輩、好きです・・・。」
他の飾る言葉はいらない、ただ心からの想いをカカシに告げ
自身の昂ぶりを、カカシの中に解放した。